幼稚園 年中年長
0歳から、音楽脳育はできます。子供は小さければ小さいほど可能性に満ちています。脳も指も関節も柔らかく、同時に音を吸収する耳も柔らかいので、「できる」「できない」の価値観から少し離れて、音と楽器に触れてみていただきたいと思います。
例えば、ドを弾く練習の時に、例えばですが、レをいつもお子さんは弾いてしまう…というシチュエーションに遭遇したとします。そんな時に、隣の音だよ!と指摘するよりも、わあ、いい響きだね!と、お子さんとピアノとの触れ合いを心地よいものになるように応援してあげることってとっても大事だったりするんです。
その時に心がけているのは、音というものへの集中です。沈黙から音が鳴り、そしてまた静けさがやってくる…その時にどんな気持ちになるのか、と、とっても小さな素材から多くを感じ取る力を育てます。
もし、小1、小2くらいにこれくらい弾けるようになってほしい。などの願いがあるご家庭でしたりしたら、そこに向かって土台となる一歩一歩を積んでいけるようにしたいと思います。
おうちの方へ
ご家族とご一緒に演習することが多いかと思います。
就学前は集中できる時間は年齢分か+1分と言われています。(4歳でしたら5分〕最初のうちはピアノに座るだけで終わってしまう日もあるかもしれませんが、座れたことをたくさん褒めてあげたり、座りながら何かお子様の好きそうな楽しい話に花を咲かせてみてください。今日の練習が次の日のモチベーションにつながります。親子ともにピアノに笑顔で向かえるようにちょっとだけ楽しい工夫をしてみてください。
「集中して!」「きちんと弾いて」「丁寧に弾いて」などと言っても、意外と子供は何を持って丁寧なのかがわからないので、より具体的に、お指の先で弾いて、よく聞いて、などお声かけがいいようです。一回のおさらいで一個達成するイメージでコツコツと焦らず進むことをお勧めしています。
小学生低学年
小学校でお勉強も始まって、「何かをきちんとやらないといけないんだ」「しっかり者にならないといけないんだ」という新しい目覚めがある時期です。と同時に新環境にあまり積極的になれなくて、疲れを感じやすい時期なのかもかもしれません。
この時期はお友達の影響も受けて、本当に自分が好きなものがはっきりしてくるお子さんが多く見られます。ピアノが好きなお子さんの場合は、とても上達する時期ですが、ピアノよりサッカー!となりますと、今まで通っていたお子さんでも、ピアノやめたい~となってくるケースも多々見られます時期です。おうちでの練習が半分、レッスンでまた半分、という、どうしてもお家での練習が必要な習い事ですので、それが辛いと思ってしまう時期でもあるようです。それは同時に子供なりの責任感の芽生えでもありますから、丁寧に慎重に対応をし、続けていけるようにと声かけをいたしております。
気の持ちよう次第でお子さんの力でぐんぐん伸びたりもしますので、その子が弾いてワクワクできる曲を探したり、ちょっと仲のいい同年代の生徒さんと隣り合わせのお時間をおすすめさせていただいたり…先生としてプラスアルファの工夫を考えてみたりもしています。
おうちの方へ
自分でできるんだ!との思いから、ひとりでやってみたく、それで横から注意されると複雑…一人での練習はミスだらけで聞いているとついつい何か言いたくなるのですが、時には知らないふりをしてあげて、大人も子供も忍耐で頑張っていきましょう。
小学校 中高学年
お子さんによっては塾も始まり、放課後の練習時間確保に苦戦し出す時期です。一方で音楽に進む子どもたちはどんどん実力を伸ばし、レヴェルの高い曲にも挑む時期となり、大きく実力に差がついてしまう時期です。
このころは、色々とできるようになってくるのですが、ついつい吸収してくれるからと焦らず、大人本位にならないように気をつけたい時期と思いっています。大切な基礎的なことはまだまだ続きます。積み重なっていく感覚を軸に置きながら、小学校中高学年は、より丁寧に子供の心に寄り添いながら進めていきたいと思います。現代の多忙な小学生は、大人になってもこの頃の思い出が色彩と印象としてずっと残ると思っていまして、肯定的な雰囲気を心がけたいと思っています。
おうちの方へ塾などほかの習い事と両立が大変になってくる時期でもありますので、なんなりとご相談ください。またレッスンをお一人で受けたくなる時期かもしれません。徐々にお一人でレッスンをする回数を増やしていったり、最後の方だけ見学するなど、少しずつ新しいスタイルを取り入れてみてもいいのかもしれません。
中学生 高校生 大学生
だんだんピアノが弾けることが自分のアイデンティティになってくる時期です。ピアノが弾ける私、という個性になっていきます。色々な楽しいこと、お勉強、などが増えてきて、やることも多く、時間の使い方に優先順位をつけることを学ぶ時期かもしれません。
音楽を教養として世界地図を広げるように、歴史的観点からも話をすることも大切と思います。また、曲は骨格は理論で書かれていますから、簡単な作曲理論なども説明すると曲を理解しやすくなってくると思い、取り入れています。
基礎練習はいつも大切ですが、時間も足りないなどの時には、曲と基礎練習の時間配分をご一緒に考えていきたいと思います。
音大受験コース
音大に行きたい、ピアニストになりたい、人それぞれ思い描く夢は違うかもしれませんが、少しでもそのような気持ちがあれば、0歳からでも脳育ができる音楽の世界、早めにお話しいただき、コツコツと始めるのが一番です。完成度の高いメソッドの習得となると、教える側としても話がだいぶん変わり、レッスンでは一時一時を大切に積み重ねてご一緒に粘り強く、根気強く進めて行きます。コンサートへもお出かけていただき、一流の演奏を耳にして頂く機会も多ければ多いほどいいです。技術はドイツメソッド、ロシアンメソッド、その両方をバランスよく混ぜ合わせながらというものを目指すので、土台を若いうちからしっかりと作っていかないといけません。舞台で人々にまたとない感動を与えるためにピアニストは日々頑張っていたりするので、舞台経験をとにかくたくさん積んでいただきます。
おうちの方へ音大に行くとは、社会的にどうなっていく道を選ぶということなのか、現代の日本の中での立ち位置など、進路の話も少し必要になって来ると思っています。音楽へ進む場合志望校によって、楽典、ソルフェージュへの具体的なプランも不可欠になってきますので、場合によっては理論の先生へも並列してお通い頂くことになるかもしれません。また受験前には、安心して望むためにも音楽の仲間作りが不可欠と思います。私としましても輪が広がるというのはプラスとなりますので、音大に実際に所属していらっしゃる先生方へのご紹介などは進んでいたします。
大人の方 シニアの方
西洋の芸術に憧れを抱いていたり、ピアノに関心がございます層が、やはり昭和にとても多いということもあり、近年、大人になって始めてみたいな、と思っている方がとても増えています。大人への音楽へののアプローチは、とても奥深いものがあります。言葉も駆使できたりと、大人ならではの楽しみ方がたくさんです。例えば、スラ―ひとつを上げてみましても、大人の生徒さんへは、この時代は、道端でリュートに合わせて歌っていたり、というのが流行っていた時代、だから、女性が気ままに歌っているのをイメージしてみて、と想像の世界からアプローチをしたり、あるいは、より具体的に指先が重みを鍵盤伝いに移動していくことについて深く探ってみたりもできたりします。
ご自身の予定だけでなくご家族、お仕事の予定などございます中ですので、ご都合に沿った形で柔軟にスケジュールを組んでいけたらと思います。長い間練習できない事、突発的に練習できないこともありますので無理ない範囲で息抜きも兼ねて練習していただけたらと思います。レッスンで練習するなども大歓迎です。
体の痛みがあるときは無理せず、休憩をとってください。
ピアノを習い始めると、音楽がまた今までとは違った喜びが見えてくるかもしれません。時々、コンサートへお出掛けいただくのもおすすめです。技術が上がりましたら、いい楽器を買い直してみるのもおすすめです。